Works

制作年
2013年
クライアント
住友ゴム工業株式会社
スタッフ
統括 / 構成
瀬尾拡史
アートディレクション
馬場隆之
リードデザイン
高橋淳平
プログラム監修
香田夏雄
プログラム実装
高橋賢治 飯塚洋介
サイアメント
Integral Vision Tech
Integral Vision Graphics
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天然ゴム分子動力学データの可視化

   

東京モーターショー2013 DUNLOP(住友ゴム工業株式会社)ブースにて上映

住友ゴム工業株式会社が開発した、高純度天然ゴム「UPNR (Ultra Pure Natural Rubber)」の分子動力学データの可視化を行った。

UPNRを用いて開発されたタイヤのプロモーションを東京モーターショー2013にて行う際、UPNRの素晴らしさや強みそのものをアピールしたい、とのことで、スーパーコンピュータで計算されたUPNRの分子動力学シミュレーション結果の数値データをそのまま用い、且つ、東京モーターショーと言う晴れの舞台で華やかな見た目となるように、「正しく」且つ「楽しい」CG映像のプロデュースを行った。

映像内では、摩擦熱が生じる部分に存在しているタイヤゴム分子を判定し、当該分子に関してはその速度を計算し、計算された数値によって摩擦熱のエフェクトが制御されることで、「何となくそれっぽい」従来からある所謂説明映像から脱却することが出来た。

本映像はあくまでも東京モーターショーでのプロモーションが主目的であったが、「見ることによる新たな示唆」を得られるかもしれないと言う、研究的な側面からの評価も頂いた。

なお、映像内で緑色の粒子がタイヤゴム、赤色の粒子がタンパク質、クリーム色の粒子が脂肪成分であり、不純物であるタンパク質、脂肪の有無により、従来のゴムとUPNRとでどの程度動きが異なるか、と言う視点で見ると非常に興味深い。