部活引退

4年半に渡る鉄バレ(鉄門バレーボール部)生活に幕を閉じました。大部分の部員さんが6年生の夏まで部活を続ける中で、1年早く5年生の夏での引退。
中学生の頃からずっと夢に描いてきた「医療・医学CG制作」が、神様が与えてくれたとしか思えない偶然の重なりで、大学3年生の夏頃から現実のものとなりました。そしてこの頃から、CG制作の打ち合わせや取材などでどうしても部活の練習時間とかぶってしまい、試合シーズンにもかかわらず遅刻したり欠席してしまうことが増えてきました。可能な限り最大限の努力をして練習に参加したものの、試合直前の練習に連続で出席できずにレギュラーから外れてしまい、とても悔しい思いをしたこともありました。
5年生になって病院実習が始まり、実習後に研究室に行って取材などの対応をし、休む間もなくそのまま部活に行くことが多くなりました。空いた時間は、溜まっていたメールの返信や次の打ち合わせの準備などにほぼ使ってしまい、医学部生として最も大切である医学部の勉強がほとんど出来なくなってしまいました。もちろん、自分の効率の悪さや甘さも至る所にあるのですが、同じ学年の部員の皆との差を感じるようになってきました。
勉強、CG、部活。この3つをそれぞれ天秤にかけ、悩みに悩んだ末、5年生の夏を以て部活を引退する道を選びました。練習に全出席出来る保証もない上級生が、平気な顔をしてレギュラーに残っているのは下級生にとっても良くないことだと判断しました。
引退とは言っても、今後全く部活に顔を出さないわけではなく、自分に余裕があるときには出来る限り練習に参加して、チーム練に入れない後輩達にとって少しでも役に立てるようにしたいと思っています。形式上の引退であって、これからも部活の皆とは何度も顔を合わせることになると思います。
それなのに…
最終試合が終わった後は涙が止まりませんでした。第1セットを取られ、第2セットが始まる前から今にも泣きそうな気持ちになってしまい、最後のホイッスルが鳴るまで涙をこらえるのに精一杯でした。東京に帰る新幹線から降りて1人になったときも、帰宅して自分の部屋に入ったときも、自然と涙がこぼれてしまいました。自分で思っていたよりもずっと、「鉄門バレーボール部」と言う部活を、メンバーの部員さんを、マネさんを、本当に愛していたことに改めて気付きました。
プレーは全然巧くないのに偉そうに理論だけを語ったり、態度について叱ったり、全く面白い話が出来ないのに図々しく後輩達に話しかけたりと、うるさいだけの人間だったけれど、試合後に一緒に泣いてくれたメンバーを目の当たりにして、部員さん、マネさんのサインユニのメッセージを読んで、打ち上げでの皆からの言葉をもらって、自分が公式の場からいなくなることを悲しんでくれる人がこんなにもたくさんいることに心から感謝しています。
人生でこれだけ泣き続けたのは初めてで、とても寂しくて悲しいですが、自分の出した結論に後悔はしていません。寧ろ、引退を寂しく、悲しく思えることを誇りに思います。
しばらくは感傷に浸ってしまいそうです。


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部活引退 への3件のフィードバック

  1. なな のコメント:

    (また、およびでない私です。)
    なーんか、花々しく、3DCGデビューのお知らせを、見せていただいていたのですが、(これは、3DCG広報ブログか…)
    瀬尾さんの、クラブ引退記事を読んで、
    んー!と、感じ入りました。
     結構、情感のある人と言うか、下級生への暖かい反省には、素晴らしいなと、
    東大生も、人間味豊かなんだなと。んー。うまく表現できませんが。

  2. 法学部生 のコメント:

    お疲れ様です。これからもがんばって下さいね。

  3. White のコメント:

    >ななさん
    いつのまにか3DCG広報ブログになってしまい申し訳ありません…笑。
    病院実習が始まると普段の様子が書けないので、どうしても宣伝が多くなってしまいます。
    でもちゃんと部活もやってましたよ。同世代の人たちとつるんで何でもない話などを出来ることがどれだけ幸せなことか改めて分かった気がします。
    >法学部生さん
    コメントありがとうございます!
    これからも第一線で活躍できるように精進していきます!

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