ミニサイエンスアゴラ@東京

 東大農学部キャンパスで行われた、
 ミニサイエンスアゴラ@東京
なるイベントに参加してきました。
 サイエンスアゴラは、科学技術を一般の方にわかりやすく伝えたり、科学を専門としない方とのコミュニケーションを図ったりする人たちが集まるイベントで、去年、一昨年と2年連続で客として行ってきました。
 僕がJohns HopkinsやToronto大学のメディカルイラストレーションの先生方と直接お話しできたのは、このアゴラのお陰です。
 で、上記の先生方を日本に呼んで下さったTANE+1代表の奈良島さんから、「今年は何点か作品提供するか、或いは出展しようよ~」と言われ、ちょうど今日、ホームである東大でサイエンスアゴラに向けた会議(?)であるミニサイエンスアゴラがあったので、病院実習が終わってから参加しました。
 最初に過去に出展歴のある方2人のお話しがあって、その後はフリートークと言うことだったのですが、フリートークの進行とかが見事に何も決まっていなくてびっくりしました。
 ここまで何も考えられていない会合も珍しいのではないかと思うほど。参加者の方の1人がトークの内容を提案して下さったので何とかなりましたが、その提案が無かったらどうなっていたのだろう…
 サイエンスアゴラってのは、(僕の理解では)独立行政法人 科学技術振興機構が、場所と機材を無料でサイエンスコミュニケーション関係者に提供してくれる代わりに内容は全部出展者にお任せというスタンスのようです。自由なのは大歓迎ですが、自由すぎても困る。サイエンスコミュニケーターを名乗っている人たちが多いはずなのに、全くコミュニケーションが出来ていない。
 想定しているお客さんもわからないし、誰に、どこに対して広報活動をしているのかがわからなければこちらも出展内容を煮詰めることが出来ません。
 その道の超一流の人たちが一同に会したところで、誰かまとめ役がいないと宝の持ち腐れだと思うんですけどね…
 で、最後の方に主催者側の話を聞いて、色んな力が働いているとか、人数不足だとか、苦労話を聞いたのですが、苦労話をするって反則ですよね。苦労しているだとか、途中経過だとか、大人の世界ではそんなの関係ないのです。大学入試だって、「僕は何浪もして東大に入りたいと思って頑張ってるんです!」といくら主張したところで無駄です。たかが紙切れ数枚に書かれた答案で全てが決まります。大人の世界では結果が全てです。
 と、まぁ色々思うところはありますが、場所と機材を無料で提供してくれるのはとても魅力的。今日聞いたところでは、マスコミを呼ぶのも自由らしい。
 個人出展も可能なので、大スクリーン使ってサイエンスCGの可能性でもプレゼンしようかな。もうちょい自分の作品数が多ければ何も躊躇せずに応募するんですけどね…。裁判員裁判用の3DCGに焦点を絞って、去年の銀座の講演会みたいにマスコミ呼んでみるのも良いかなぁ。夏に新作が出来れば良いのだけれど。う~ん、迷う。


カテゴリー: 3DCG パーマリンク

ミニサイエンスアゴラ@東京 への2件のフィードバック

  1. Science and Communication のコメント:

    【話題】ミニサイエンスアゴラ考

    昨日のミニサイエンスアゴラについて,早速ブログエントリーがみつか った. ミニサイエンスアゴラ@東京(東京大学医学部医学科 -ズバッと!東大な日々。-) > で、最後の方に主催者側の話を聞いて、色んな力が働いているとか、 > 人数不足だとか、苦労話を聞いたのですが、苦労話をするって反則で > すよね。苦労しているだとか、途中経過だとか、大人の世界ではそん > なの関係ないのです。大学入試だって、「僕は何浪もして東大に入り > たいと思って頑張ってるんです!」といくら主張したところで無駄で > す。たかが紙切れ数枚に書かれた答案で全てが決まります。大人の世 > 界では結果が全てです。 私もその前にGRIPSに行っていたので,苦労話を長々と聞かされて終わり コメントすることもできず,時間ですからと一方的に仕切られて後味が わるい会だったのですが,それでも積極的に参加して欲しい人を誘って いるのかも. こういうのって,味方を増やすというよりも,味方になろうとしている 人を敵に回しているように思えてならないんだよね.

  2. 若だんなの新宿通信 のコメント:

    サイエンスミニアゴラにいってきた

    今年は、10月終わりから11月の4日間にかけて行われるサイエンスアゴラ。
    その説明会?と言うか事前の会である「サイエンスミニアゴラ」が…

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